Porxmox環境の構築

2021-04-11T15:00:00.000Z

はじめに

今回,メインのデスクトップが5950Xになるのに合わせて色々と新調したので,余ったマザーボードと電源,CPU(i7 8700),メモリ8GBx4等でサーバー用途のマシンを構築しました。
Debianを直にいれて運用しようかとも思ったのですが,せっかくなので仮想化環境でも構築して遊ぼうかと思い,Proxmoxを導入することにしました。
※記事の内容に誤りがある可能性もあります。その場合,Twitter(@seigo2018)にご報告いただければ幸いです。

Proxmoxとは

公式サイト
ESXiのOSS版のような感じだと思います。いつも私が使っているDebianベースなので扱いやすいです。

インストールメディアの作成

ダウンロードページから最新のISOファイルをダウンロードしbalenaEtcherでUSBに書き込みます。
Rufusを使用することも可能ですが,DDモードで書き込む必要があります。
以下公式ページより

Using Etcher
Etcher works out of the box. Download Etcher from https://etcher.io. It will guide you through the process of selecting the ISO and your USB Drive.
Using Rufus
Rufus is a more lightweight alternative, but you need to use the DD mode to make it work. Download Rufus from https://rufus.ie/. Either install it or use the portable version. Select the destination drive and the Proxmox VE ISO file.
Once you Start you have to click No on the dialog asking to download a different version of GRUB. In the next dialog select the DD mode.

インストール

起動

インストールメディアを作成したらUSBを挿して起動します。
すると,以下のような画面が表示されるのでInstall Proxmox VEを選択します。

ERUA

EURAを読んで問題なければ同意します。

Location/Time Zone

私は日本に住んでいるので,CountryはJapan,TimeZoneはAsia/Tokyoを選びます。
キーボードレイアウトはUS配列なのですが,確認せずにJapaneseで進んでしまいました…。



Administration Account


次に管理者のパスワードとメールアドレスを設定します。十分に強いパスワードを設定しておきましょう。


Network Configuration

ネットワークの設定を行います。
自分の環境にあったホスト名,IPアドレス,ゲートウェイとDNSサーバーを設定します。


Check

これまでに選択した設定項目が表示されます。問題がないか確認し,進みましょう。


Install

以上の設定を終えるとインストールが始まります。待ちましょう。

管理画面での設定

DebianのVM作成

DebianのISOをアップロード

最新版のDebianのISOファイルをダウンロードしてきます。
左側のServerViewからlocalを選択し,ISO Imagesタブを開きます。
左上のアップロードボタンからダウンロードしたISOファイルをアップロードすると,以下のように一覧が表示されます。

VMの作成

右上のVMを作成をクリックし,作成メニューに進みます。
作成するVMのノードとIDを設定し,名前も適当につけておきます。
(今回はテストマシンなのでDebian-Testという名前にしました。)

OS

次にOSの設定を行います。ストレージでローカルを選択すると,ISO イメージの欄に先程アップロードしたisoファイルが選択できます。

System

BIOSやグラフィックカードなどの設定を行います。今回は全てデフォルト値のままにしました。

HardDisk

VMに割り当てるディスクの設定を行います。今回はディスクサイズ以外基本的にデフォルトにしました。

CPU

VMに割り当てるCPUについての設定を行います。今回は2コア割り当てました。

Memory

VMに割り当てるメモリーを設定します。今回は2048MiB割当てました。

Network

VMに割り当てるネットワークデバイスを設定します。こちらもデフォルトのままです。

Confirm

これまでの設定一覧が表示されます。問題なければ完了をクリックするとVMが作成されます。

Debianの設定

Debianの初期設定は普通にPCにインストールする際と同じですので今回省略します。

コンソールで確認

作成されたVMの画面をコンソールで確認できます。noVNCとSPICEとxterm.jsが使用できます。

スペックを確認

きちんと設定したハードウェアが反映されています。

おわりに

今回はProxmoxをセットアップし,Debianを実際に起動するところまで行いました。
今度はバックアップなどのその他の機能についても触れたいなと考えています。
Proxmox楽しい。あと自宅にサーバーとして運用できるPCがあるのは便利ですね。